2007/08/20 
2008.11.10  

20話 魂を感じて、志に活かす!

いよいよ今回が連載の最終回です。魂を感じることで自分の志を如何に強めることができるか、お話して行きたいと思います。

 

魂を活性化し、魂を感じるために、どうすればいいのかを今までお伝えしてきました。心に「愛しているよ」と声を掛けることで、あなたの魂は3段階で活性化していきます。

 

1. あなたの心を騒がす想念を溶かすことができる。

2. 心の中の想念が溶けて心が静かで穏やかになると、次に魂が大いなる存在から愛と光を取り込むことができるようになる。

3. 魂に愛と光を入れることで魂がどんどん活性化され、あなたの直観力が増し、インスピレーションが得られるようになる。

 

では実際に魂が活性化されるとどうなっていくのか、私自身のお話をしましょう。

 

私は、この寺子屋塾を通して、「一人でも多くの人に目に見えない世界を知ってほしい」、「一人一人の魂が大いなる存在である神や光に繋がっていることを知ってほしい」、そして、「日々揺れ動く心を穏やかに保って、魂を感じることで、志を活かしてほしい」と思いながら書いていました。

 

でも、実は、文章を書くことは子供の頃から大の苦手でした。小学校2年生の時に、毎朝一人の生徒が前日のニュースを3分にまとめて話すという課題がありましたが、翌日が私の番という日に、どうしてもスピーチの原稿が作れず、親に泣きついて、私の代わりに原稿を作ってもらったことがあります。

 

情報を自ら発信することも苦手です。それなのに、私は目に見えない世界を知ってほしくて、書いていたのです。

 

私の言いたいことは、『心と魂に愛と光を入れてください』の一行で終わってしまいます。「何を書けばいいんだろう?」と毎回悩み、呻き、うなり、そして祈ることで、何かしらふと「このことを書こう!」と閃きを得て、20話まで書き続けてきました。

 

寺子屋塾を書き始める少し前からブログも始めています。これも、世間にブログが普及し始めてきたので、いずれは書いた方がいいのだろうと思いつつ、なかなか重い腰を上げられませんでした。ある日祈っていたら、「ブログを始めなきゃ」と強く感じたのです。

 

「あ〜、とうとうブログを始めるときがきた」と心を決めて、ついついサボりたくなる心の想いを溶かしながら、書くことができています。

 

魂を活性化していくと、一時的に心の想いに振り回され乱されることがあっても、心に愛を掛けて想いを溶かすことで再び元の平穏な心の状態に立ち帰ることができるようになります。あなたが本来やるべきことがちゃんと見えてくるようになるのです。

 

スピリチュアルの世界では、「どうすればいいのか分からなくなったときは、立ち止まって霧が晴れるまでじっと待っていればいいのです。そのうち霧が晴れてきて、あなたの進むべき道が見えてきます」というたぐいの言葉をよく耳にします。

 

その「霧」はあなたの心の想いです。霧が晴れるのを待つ必要はないのです。霧はあなた自身で晴らすことができるのですから!

 

ある日、都内で花屋を経営する40代の女性がソウル・セラピーにきました。彼女は「お花を贈る人も受け取る人もみんなが幸せになるようなお花を贈りたい!」と日々お花やお客様に熱い想いを込めて接している女性でした。

 

5年前に開業して以来、クレームはなんと今までに1件もなかったそうです。ところが、先日初めてお客さんからクレームを受けたことをきっかけに、今までの自分のスタンスが間違っていたのではないか、見直すべきではないか、お客様にはもう少し距離をもって接する方が良いのではないかと悩んでいました。

 

心に愛を入れると、「私はどうするべきだったのか?」「これからどうやっていけばいいのかしら?」という悩みが溢れてきました。それをどんどん溶かしていくと、クレームをしたお客さんのイライラした想いが伝わってきました。お客さんのイライラを溶かしていくと、今度は心がチクチク痛んでいる感覚が伝わってきました。お客さんも今回の行き違いに傷ついたようです。

 

そうやって色々な想念を溶かしているうちに、お客さんの過去世での想いが伝わってきました。過去世でも二人(お花屋さんとお客さん)は行き違いがあったようです。お客さんがとても悲しんでいたので、お花屋さんに過去世での二人の行き違いを伝え、お客さんの過去世での悲しみも溶かすために、謝ることと愛を送ることをお願いしました。

 

セッションが終わると、今まで通りの熱い想いでお花屋をやっていこうと心が決まったようでした。すっきりした表情で「頑張ります!」と元気な声で帰っていきました。

 

私たちには、日々色々な出来事が起こります。中には、「どうしてこんなことが自分に起こるの?」と嘆きたくなることもあるでしょう。そして、それによってあなたの想いや志が揺らぐこともあるかもしれません。

 

でもそれは、魂が成長するきっかけを与えてくれるものなのです。乗り越えられない試練はないと言われています。必ずあなたが乗り越えることのできる道が用意されているはずです。

 

そうやって様々な試練を乗り越えていくことで、魂はまるで川の上流にあったごつごつした石が下流に流れていくにつれて、角が取れてどんどん丸く綺麗になるように、磨かれていくのです。

 

私が税理士の仕事をメインでしていた頃のことです。一人で仕事をしていると、大きなクライアントの仕事を請け負うことで、どうしても比重が1社に偏ってしまいがちです。当時の私も、ある外資系企業の仕事にかなり偏っていました。決算時期になると、働いている時間の80%以上はその会社の仕事、という状態でした。

 

その決算作業真っ只中のある日、夕方に近所のスーパーへ気分転換に買い物に出ようとしたときに、ふと郵便受けの中に入っている日経新聞の夕刊を手に取りました。

 

すると、なんと、その会社が日本市場から撤退するという記事が目に入ったのです。

 

一瞬、頭が真っ白になりました。

 

その会社が日本から撤退するということは、私の仕事の殆どがなくなるということを意味しています。

 

心臓がドキドキしてしまい、買い物どころではありません。家に戻り、「まずは心に愛を入れて落ち着かせなくっちゃ」と胸に手を当てて、一生懸命愛を入れていました。すると腹の据わっている自分が出てきて、「ダメなら、一からやり直そう」という想いがでてきました。

 

さらに、魂に愛と光が注がれるイメージを持ちました。なんだか、光の中にいるような気持ちになります。そのまましばらく光を感じていると、「大丈夫だよ!」という魂の声が本当に聞こえてきたのです。

 

私自身は、何が大丈夫なのかはさっぱりわかりません。さっきと何ら状況は変わっていないのですから。

 

その後、私が手掛けていた仕事は、その会社の日本撤退までの1年間とその残務処理でしばらく継続することとなり、結果的に、税理士業務から、私の天命であるソウル・セラピーへの緩やかな移行を後押ししてくれたのです。導かれたとしか表現しようがありません。

 

これをきっかけに、私は、どんなにピンチだと思っても、神の存在や内なる存在を感じることで、自分を取り戻し、自分を信じて乗り越えることができるんだと学ぶことができました。

 

試練がある度に、心は散々に乱れるかもしれません。でもそれは、魂を磨く過程の一つだと思って、心に愛を送り、魂に大いなる存在の愛と光を入れてください。

 

そうすることで、あなたが何をするべきなのかが見えてくることでしょう。

 

最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

目に見えない世界の話を知ることで、そして、あなたが心と魂に愛と光を入れることを実践し続けることで、一年後、二年後のあなたは確実に変化しているはずです。

 

ここまでの話しを読まれ、もっと、もっと、魂について知りたいと思われる方は、ソウル・セラピーの門をたたいてください。求めれば与えられ、信じれば救われます。

 

心と魂に愛と光を入れることで、あなたがどんな試練にも心穏やかに立ち向かうことができ、魂を磨くことであなたの志をより高く、より深く、より広くすることに貢献できれば、これ以上の喜びはありません。

 

最後に私がいつも言っている言葉を書いて筆を置きたいと思います。

 

『いつも心と魂に愛と光を!』

 

                             塚田佳穂

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