2011.04.11      

第56話 「言霊の共鳴による清々しさ」

同じ言霊の発声の繰り返しによって、左脳の機能が停止し、右脳が活性化します。左脳は悩みやストレスがつくられるところですので、それが一時停止することで神秘の扉が開かれるのです。たとえば、有名なインドのマントラ(真言)で「オウム」という言葉があります。例の凶悪なカルト教団の名前にも使われたものですが、決してこのマントラは卑しいものではありません。

その意味は神道の鎮魂帰神を願うものと同じで、ブラフマン(神)と一体となるべき尊い言葉なのです。英語で書けば「AーUーM」となります。これは日本に来ましたら「あうん」となります。阿吽(あうん)の呼吸という言葉はよく使われます。

神社の狛犬(こまいぬ)や山門の仁王像がそれぞれ左右に一体ずつありますが、片方が「ア」と口を開け、もう片方が「ウン」と口を閉じています。「ア」の音は天を表し、陽の力を表し、初めを表します。「ウン」は地を表し、陰の力を表し、終わりを表します。

この「AUM」は、宇宙に鳴り響くといわれる音声「アオウエイ」の略です。アオウエイを幾度も繰り返し唱え続けますと、やがてその音は螺旋状に旋回し、言葉が凝縮をはじめ「わお〜ん」とまるで鐘を撞いた後の響きのようになります。

 <言霊の発声 二つの方法>

いずれも全員で行いますが速さは個々のペースで結構です。


■「アー」「オー」「ウー」「エー」「イー」と、一音一音呼吸の続く限り長く響かせる方法


■「アオウエイ」を一つの音と考え100回ほど、できるだけ短く長く繰り返す方法

いずれか、方円の座において試してみてください。本当に身も心もすっきりいたします。
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